分譲マンションを購入する場合、管理費と共に、修繕積立金の支払いが発生してきます。
では、自宅マンションの修繕積立金残高がどのくらいあるのか、把握している方が全体の何パーセントくらいに当たるでしょうか?
修繕積立金が不足するということは、修繕計画を基に、適切な大規模改修工事ができなくなるということです。
建物の維持管理が行き届かなくなると、マナーを守らない人が目立つようになり、それに伴い住み心地も悪くなり、マンションの資産価値を引き下げることにもつながります。
分譲マンションを購入した時点では、修繕積立金についての説明も、一応は受けているはず。
なのになぜ、積立金不足が起ってくるのでしょうか。
修繕積立金不足を招く大きな要因には以下のようなものがあります。
1.長期修繕計画にもとずく積立金設定が低すぎる
2.修繕積立金の滞納
3.会計を管理会社に任せていて、積立金に関する意識がうすい
せっかく購入したマンションなのに、マンションの管理となると無関心である場合が多いのは残念なことです。
通常、修繕計画の原案は管理会社が作成しますが、早い時期に管理組合で長期修繕計画を見直し、不足分を確保する努力が必要と言えます。
また、滞納者が出ないよう、管理組合で対策を立てることも大事です。
管理組合の大きな収入源は「管理費」「修繕積立金」「駐車場使用料」の3つがありますが、早急に収支を見直し、対策を立てることが不足を補う一番の近道と言えます。
中でも注目したいのが「駐車場使用料」。
機械式の駐車場は年間おおきな維持管理費を支出しますが、余剰分は全て修繕積立金に振り替えるなどの見直し方もあります。
平置きの場合は、使用料をそのまま修繕積立金に振り替えることができるので、大きく積み立てていくことが可能ですね。
積立金に振り替えることによって、駐車場を利用していない人にも、使用料がどのように使われているのか、会計を透明化することになります。
管理組合を十分に機能させ、管理会社任せにならないよう、マンションの維持管理について関心を持つことが、資産価値を高める第一歩につながります。