騒音トラブル

集合住宅の騒音問題は、マンションが普及するにつれ、3大トラブルの一つといわれています。
上階においても床のフローリングが当たり前になってきた現在、絨毯に比べて音が響くのは当然ですね。

ただ、集合住宅では、音がするからといって、上階、隣室と決めつけるのは早とちりで、建物の構造によっては、音の根源がまったく違う部屋だったりということもあります。

「多少音がするのはお互い様だから」というような綺麗事は通用しないのが今の現実。

当たり前すぎることですが、小さな子供さんがいらっしゃるお家の方は、上下左右のお家の方を見かけたら、マメに声をかけるのも大事です。

「いつもご迷惑をおかけして申し訳ありません、音が過ぎる場合はおっしゃってください」の一言を伝えるだけでも、心情はかなり違います。
(間違っても、こそこそに隠れたり、一緒のエレベーターに乗り合わせないようにするなどの行為は、やめましょう)

音楽をなさるご家庭は、防音室を設備するのが一番です。しかし防音室の設置が難しいのであれば、前もって上下左右のお家に、一言でも挨拶に伺い、時間を決めたり、窓を閉めたり、最低限のルールを守ることが大切です。(管理規約に記載があればルールに従いましょう)

でも、騒音で困った時にはどうしたらよいか・・・・

まずは管理会社に相談しましょう。
そして「どのような音なのか、時間帯、どのように困っているのかなど」状況を報告します。
報告した日時、内容はメモをとっておくと、便利ですよ。
(音源と思われる区分所有者に、直接苦情を言うのは、避けます)

管理会社で対処できる範囲であればよいのですが、毎日練習が必要なピアノや、深夜の騒音など、管理会社の範囲を超える場合は理事長を通して理事会で話し合ってもらいます。

管理規約に、有害行為に対する規制の基準が明文化(ルール化)されていない場合、規約の見直しが必要になってきます。

基準を明文化(ルール化)することで、抑止力になったり、騒音トラブルの減少にもつながるのではないかと考えます。

管理組合が知恵を出し合って、マンションの置かれている状況や意向に応じて最適なルールを作成、徹底させることが、騒音トラブルを減らす近道だとおもいます。

騒音問題は根が深く、個人感情や、生活にも直結しているため、集合住宅では永遠のテーマ。
大事なのは、「相手の立場に立った時」をお互いに考え、より住みやすい環境にしていくことだと私は考えています。

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